近年日本の深刻な社会問題のひとつに、「空き家の増加」があります。
新聞やテレビなどで空き家問題が報道されるのを見たことがある人は多いのではないでしょうか?
管理されていない空き家が問題視される理由は、放火や不法投棄などの犯罪の温床になりやすいうえに、景観の悪化につながったり、異臭問題を引き起こしたりするためです。
さらに賢く空き家を活用する方法についてご紹介します。
認定された場合、自治体から所有者に対して、特定空き家に対して修繕などの措置を行うように助言、指導、勧告、命令が行われます。
命令に対して所有者が従わない場合は、50万円以下の過料が発生します。
さらに、命令を受けても改善が見られない場合、行政代執行の方法によって強制執行が行われ、建物が解体されるケースもあります。
それだけではありません!
特定空き家に指定されて自治体から勧告を受けると、固定資産税の優遇措置が適用されなくなります。
「住宅用地の特例措置」の対象ではなくなるため、固定資産税は更地の場合と同じように最大6倍にまで膨れ上がる可能性があります。
空き家自体の不動産価値があまりない場合には、維持管理にコストがかかりすぎてしまうとなれば大きなデメリットとなります。
保有に意味が薄れるのであれば、最終的には売却してお金に換える方法を選択することが得策ともいえます。
大阪市内や都心の空き家であれば、保有のメリットも見込まれますが、地方であればその不動産に需要がないと売るにも売れず保有コストだけがかかるという場合もあります。
空き家自体の状況にもよりますが、特に故障や不備が無ければクリーニングをして賃貸に出すとよいでしょう。
空き家自体の状況が芳しくない場合は、やはり最小限の修理やリフォームをして賃貸に出すという活用法になります。
空き家活用というと、不動産に慣れない方は不安に思うこともあると思いますが、物件や立地に合った方法を選ぶことで多くのメリットが得られます。
慎重に検討して、ご自身に合う空き家の活用方法を選びましょう。